カスタマークラウド株式会社は、AI 時代における企業 AI 基盤およびデジタルサービスの安全性を確保するための新たなセキュリティ構想 「CC AGI Security」 を公開しました。生成 AI の普及により、企業が自社専用の AI 基盤(ローカル LLM)を構築し、AI サービスや AI プロダクトを開発・運用する動きが広がっています。一方で、AI システムと既存の Web サービスやクラウドシステムが連携するケースも増えており、従来とは異なるセキュリティ課題が顕在化しています。
こうした背景を踏まえ、当社は AI 基盤とデジタルサービス全体を対象とした新たなセキュリティ領域 「CC AGI Security」 の構想を公開し、現在は研究・詳細設計を進めています。
AI 時代におけるセキュリティ課題
生成 AI や AI エージェントの普及に伴い、企業の IT 環境には従来とは異なるリスクが生まれています。例えば、プロンプトインジェクションなど AI 特有の攻撃、AI モデルや学習データへの不正アクセス、データ汚染(Data Poisoning)、AI エージェントの誤動作や悪用、AI システムを対象とした新しいサイバー攻撃などが挙げられます。
また、AI アプリケーションは Web サービスやクラウドシステムと連携して運用されるケースが多く、AI 基盤と既存システムを一体として保護するセキュリティ対策の重要性が高まっています。
こうしたリスクは、既存のチェックリスト型・境界防御型のセキュリティでは必ずしも十分に対応できません。AI の登場により、攻撃の速度・規模・巧妙さが同時に変化しており、セキュリティの前提そのものを見直すタイミング に差しかかっています。
AI を「使う」時代から「保有する」時代へ。
守るべき領域も、根本から再設計する。
CC AGI Security の概要
CC AGI Security は、AI 基盤およびデジタルサービス全体を対象としたセキュリティ領域です。企業が構築する AI 基盤(ローカル LLM)や AI アプリケーションだけでなく、一般的な Web サービスやクラウドシステムなど、幅広いデジタルサービスの安全性確保を目的としています。
主な対象領域は以下の通りです。
- AI 基盤のセキュリティ — 企業専用 AI 基盤(ローカル LLM)や AI モデルの安全性検証
- AI アプリケーションの安全性評価 — AI エージェントや AI サービスの挙動検証
- Web サービス・クラウドシステムのセキュリティ — 一般的な Web アプリケーションやクラウド環境の安全性検証
AI と既存システムが統合される新しいアーキテクチャに対応することで、AI 時代のデジタルサービスに求められるセキュリティ対策を提供します。
AI 社会基盤の整備に向けた取り組み
カスタマークラウドは、AI を社会や産業の基盤として実装する取り組みを進めています。当社はこれまで、政府・企業向けの AI 基盤開発を中心に事業を展開しており、企業ごとに専用 AI 基盤を構築する 「CC LLM」、AI サービスを継続的に開発するモデル 「CC AI Factory」 などを発表しています。
今回の CC AGI Security は、こうした AI 基盤の普及を見据え、AI システムとデジタルサービス全体を対象としたセキュリティ領域を整備する取り組みです。既存のセキュリティ体制を置き換えるのではなく、その外側に AI 時代に必要な層を重ねる「Non-Destructive Innovation」 の思想にもとづき、企業がこれまで築いてきた運用・資産を尊重しながら、AI 時代の新しい安全性を確立していきます。
今後の展開
当社は今後、以下の取り組みを進めていきます。
- AI システムの安全性評価
- AI セキュリティ研究
- AI 開発環境のセキュリティ強化
- AI セキュリティセミナーの開催
生成 AI が社会や産業の基盤として広がる中で、AI システムの安全性確保は重要なテーマとなっています。カスタマークラウドは、AI 基盤の開発とともに、AI 時代に対応したセキュリティ領域の整備を進めていきます。
本構想は CC AGI 事業の一環として展開されます。